2002年4月7日(日) 川畠成道 ヴァイオリン・リサイタル(きららさん)

京都 コンサートホール 小ホール(アンサンブルホール ムラタ) 14:00開演

                  愛の悲しみ〜魂に響く音色


       ヴァイオリン 川畠 成道

       ピアノ  ドミニク・ハーレン

  雨上がりの日曜‥
  車は、薄っすら黄緑に染まりかけた山々を抜け、京都北山方面に走っています。
  遠くに見える、紅色の山つつじが綺麗です。
  京都市内に入ると、八重桜が満開でした。 ため息がでそうな美しさでした。

  市内に入ると渋滞にはまりましたが、何とか開場前にコンサートホールに到着。
  開演時間まで、ホールの喫茶店で一休み‥
  コンサートに来られたお客さんで一杯でした。
  席に着けるまで、30分かかりました。^^;

  いよいよ開演時間です。
  満席です。 ほとんどが女性です。
  夫婦で来られた方も多いようです。若い女性の姿も目立ちました。
  車椅子の方も数名おられます。

  午後2時、ピアニストのドミニク・ハーレンさんに背を優しく手で差し伸べられて、川畠さんが
  出てこられました。
  お二人とも黒のタキシードでした。
  川畠さんは、TVで見るより若く感じました。
  まるで、汚れを知らない少年のようです。

  ピアニストのドミニク・ハーレンさん、若くてとてもハンサムです!
  つい見とれてしまいました‥。^^;
  若き日のリチャード・クレイダーマンさんみたいです。

  演奏前に少しチューニング。
  息を整えておられるのでしょうか?
  顔と肩だけで、ヴァイオリンを支え‥両手を下ろして、しばし沈黙。(全神経を演奏に集中する為?)
  大きく息を吸ってから演奏に入られました。

  1曲目  タルティーニ: ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」
  夢の中で悪魔がささやきかけてくるような‥

  私には、悪魔ではなく、妖精達が春の草原でピクニックをしている。
  途中で夕立に遭い、木陰に避難‥
  やがて雨は止み‥大きな虹の橋が出来ている‥
  そんなイメージが‥

  2曲目  グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ弟3番 ハ短調 Op.45

  第一楽章 Allegro moito cd appassionato

  とても激しい感じです。荒波の海を航海している‥

  弟2楽章 Allegretto espressvo alla Romanza; allegro molto

  優しいピアノの音色から始まり‥とても明るくリズミカルな感じ ♪

  弟3楽章  Allegro animato; cantabile Prestissimo

  もうスピードで、海の上を前進している感じ‥
  息もつかせぬくらい速い感じがしました。


  時々ハーレンさんが演奏しながら、時々ちらっと優しい表情で、川畠さんの方を見られます。
  川畠さんとは、6年間コンビを組んで、演奏活動しておられるのこと‥
  本当に息もぴったりです。

  川畠さんは優しい演奏のイメージがありますが、とても力強く、全身で弾いている感じです。
  指の動き、あまりに早いので目がついていけません。^^;
  目を閉じて聴いていると、ヴァイオリンがハーモニーをかもし出している‥
  川畠さんが、二人で弾いているような錯覚になりました。 
 
  あっという間に弟1部が終了しました。

              〜休憩 15分〜

  弟2部のプログラム

  クライスラー:「愛の悲しみ

  クライスラー「愛の喜び」を変更され、メンデレスゾーンの「愛の翼に」に変更

  ショパン: ノクターン 嬰ハ短調(遺作)

  アルベニス: タンゴニ長調

  ブラームス:ハンガリー舞曲弟一番 ト短調(編曲:ヨハヒム)

  サン=サースン: 序奏とロンド.カプリッチョーソ Op.28

  「愛の悲しみ」から「ノクターン」までは、ロマンチックで、感傷的な感じ‥
  川畠さんの弾かれるとても繊細で、優しい音色が、心に響きました。
  ハーレンさんのピアノ音色と相まって、とても幻想的です‥。

  「タンゴ」と「ハンガリー舞曲」は明るくリズミカル。
  踊りだしたくなるような‥
  ‥でも川畠さんのヴァイオリンの音色は、何処か哀愁に満ちています。

  そして、最後の曲‥
  サースンの「序奏とロンド‥ 」
  少しチューニングされ、ヴァイオリンとあごの間に挟んでいた布を直され、暫し両手をヴァイオリンから
  外され、精神統一‥
  大きく息をされてから、演奏開始‥
  その哀愁に染みた音色が心に響いてきます。

  川畠さん、ハーレンさんの素晴らしい演奏に会場は拍手の嵐です。
  拍手がなりやまない中お二人は、舞台そでへ‥

  お二人が再度登場されると、待ってました!とばかり‥
  また会場は拍手の嵐です。

  アンコールの前に川畠さんが少しお話されました。 
  ‥というか、ほとんどハーレンさんの紹介でしたが‥^^;
  「彼は見ての通り、たいへんハンサムです! 俳優を 志していた時期も‥」
  その時、ハーレンさんは、少し照れくさそうに、はにかんでいました。(^.^)
  「僕は京都でコンサートをするのは2回目ですが、彼は初めてなので、少し早めに京都に来て
  観光しました。その時彼は日本人の習慣に驚いたそうです。 日本人は、写真を撮る時、必ず
  人物が入る‥彼の国(英国)では、写真は風景を撮るもの、人物は撮らない‥カルチャーショック
  だったと‥」 会場からは笑いが‥

  「コンサート終了後、ロビーで僕のサイン会をします。CD、本を買ってくれた人‥
  買わなかった人もサインしますが、できるなら買って下さい。」と、少し遠慮気味に‥^^;
  会場は、とても和みました。

  アンコール曲
  1 マスネ : タイスの瞑想曲

  繊細で哀愁に満ちた音色‥
  もう胸が熱くなってきました‥。

  2 パガニーニ : ラ・カンパネラ (クライスラー編曲)
 
  フジ子さんの弾かれるピアノの音色は、鐘が鳴り響き、繊細な感じですが、川畠さんの
  ヴァイオリン演奏はまるで、鈴がコロコロ転がって、いるような‥とても明るい感じです。
  ですが、後半は川畠さんも全身で弾かれるのか、とても力強いです。

  3 モンティ :  チャルダッシュ

  もうため息の連続です!
  息もつかせぬ速さ、川畠さんの指の動き、目がついていけません。^^;
  ジプシー音楽のような‥ ピアノとヴァイオリンが踊っています ♪

  会場は、割れんばかりの拍手です!
  演奏を終えた二人もとても満足した表情です。
  特にハーレンさんは、ニコニコと満面の笑顔です。
  感動の拍手の渦の中 お二人は舞台そでへ‥
  それでも拍手は鳴り止みません!
  2度ほど行ったりきたりを繰り返したところ、 川畠さんが、「もう一曲弾きます!」
  会場は歓喜の拍手です!(^.^)

  「バッハのアリアを弾きます!」 会場はどよめき、「わぁー」と言う歓声が沸き起こりました。
  静まり返ったコンサートホールに川畠さんのヴァイオリンの音色が響き渡ります。
  バッハの「G線上のアリア」‥

  川畠さんの弾かれるその音色のなんとも美しいこと‥
  その繊細で流れるような旋律に身も心も洗われます。
  目に熱いものがこみ上げてきました。
  魂に響く音色です。

  感動のうちにコンサートは終わりました。
  感動の拍手の中、お二人は、にこやかに去ってかれました。

  今回、私は前列2列目で、真ん中より少し左より。
  川畠さんの息遣い、表情、指使いがよく見えました。
  川畠さんの手‥想ったより小さいです。
  指の動きには驚かれました。
  演奏中は、とても目が不自由なんて思えませんでした。
  でも演奏前は必ず、全神経を耳に集中されるようです。
  またハーレンさんの細やかな心遣いにも感動しました。
  演奏中も川畠さんのことを気にかけているようでした。
  川畠さんを見つめる目が、とても優しかったです。

  そしてロビーでのサイン会、沢山の人が並んでいます。
  感激されたのでしょう‥皆さんとても幸せそうな表情です。
  あまりに沢山の人なので、握手とか話は駄目なようです。
  買った数だけサインしてくれるということなので、私は図々しくもCD3枚、本2冊サインして貰いました!^^;
  川畠さん、CDとか本に顔をひっつけるようにしてサインされます。
  その姿にちょっと、ウルウルしました。

  川畠さんのヴァイオリンの音色‥
  いつまでも耳に残っています。
  本当に素晴らしいコンサートでした。 一緒に行った友人も感激していました。
  
  長々となりましたが、これで私のコンサート報告を終わります。
          
               〜 きらら 〜

  ※ 川畠さんによる曲の解説は省きました。
     あしからず‥。



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